ナウムブルク(英語表記)Naumburg

デジタル大辞泉 「ナウムブルク」の意味・読み・例文・類語

ナウムブルク(Naumburg)

ドイツ中東部、ザクセン‐アンハルト州の都市。正式名称はナウムブルク‐アン‐デア‐ザーレ。ザーレ川沿いに位置する。1949年から1990年まで旧東ドイツに属した。中世より交通要衝、15世紀にハンザ同盟加盟ナウムブルク大聖堂をはじめ、歴史的建造物が数多く残っている。

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改訂新版 世界大百科事典 「ナウムブルク」の意味・わかりやすい解説

ナウムブルク
Naumburg

ドイツ中部,ザクセン・アンハルト州のザーレ川沿岸の都市。人口約6万(1977)。食料品,繊維玩具の生産が行われる。1000年ごろ辺境伯エッケハルトの植民により開かれ,28年に都市法の成立をみた。11世紀にツァイツZeitzからの司教座移置で急速に発展。大聖堂(ザンクト・ペーター・ウント・パウル)は,13世紀に司教エンゲルハルトとディートリヒの在位中に進められ,ロマネスクからゴシックへの過渡期の様式を示す。堂内には,13世紀前半のドイツ彫刻の傑作にあげられる西内陣の仕切り壁浮彫(受難伝)と寄進者像がある。生き生きとした立体表現を備えた,これらの作品群を手がけた〈ナウムブルクの作家Naumburger Meister〉と呼ばれる彫刻家の足跡は,その作風により,マインツや北フランスにまでさかのぼることができる。ほかにウェンツェル教会,モーリツ修道院教会,市庁舎等がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナウムブルク」の意味・わかりやすい解説

ナウムブルク
なうむぶるく
Naumburg

ドイツ中東部、ザクセン・アンハルト州の都市。1949~90年は旧東ドイツに属した。ザーレ川の右岸、支流ウンストルート川との合流点に近い標高108メートルの赤色砂岩の段丘上に位置する。人口3万0400(2000)。繊維、食品、玩具(がんぐ)、機械などの工業がある。マイセン辺境伯エッケハルト1世が1002年に城を建て、司教座をツァイツからここへ移した。市域は司教地区と住宅商業地区からなっている。有名な大聖堂はロマネスク様式からゴシック様式への移行期のものである。

[佐々木博]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナウムブルク」の意味・わかりやすい解説

ナウムブルク
ナイムブルク

ナウムブルクアンデアザーレ」のページをご覧ください。

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