日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ナウマン(Joseph Friedrich Naumann)
なうまん
Joseph Friedrich Naumann
(1860―1919)
ドイツのプロテスタント神学者、政治家。ウィルヘルム2世の治下において国民主義と社会主義を結び付けようとする国民社会連盟を結成したが、1903年の総選挙に敗北してから進歩人民党に加わり、国会議員(1907~1912、1913~1918)を務めた。1919年にドイツ民主党の党首となり、知識人の間に多くの知己を得た。ワイマール憲法の作成にも努力したが、彼の根本思想は、ドイツを中心とする中央ヨーロッパの統合で、ウィルヘルム2世の世界政策とは別の形において「リベラル・インペリアリズム」を表したものである。
[西村貞二]
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