ナイロン6(読み)ないろんろく

世界大百科事典(旧版)内のナイロン6の言及

【アミラン】より

…ε‐カプロラクタムを重合させて得られる合成繊維ナイロン6の日本における商標の一つ。ナイロン6は世界中約50社で製造されており,ドイツのパーロンPerlon,アメリカのカプロランCaprolan,旧ソ連のカプロンKapronも商標。…

【カプロラクタム】より

…ε‐アミノカプロン酸NH2(CH2)5COOHのラクタム(-NHCO-結合をもつ環状化合物)。ナイロン6の原料である。ナイロン66とナイロン6はよく似た化学構造および繊維としての性質をもつが,原料が異なっており,カプロラクタムが安価に製造されるようになって,ナイロン6がナイロン66より優位に立っている。…

【繊維】より

…リネン繊維は長い微小繊維が集まってできている。ナイロン6,ポリエステル,スパンデックスは普通は円形断面の繊維であるが,多くの異形断面糸も作られている。絹光沢を出すための三角断面糸,沈んだ底艶の梳毛(そもう)服地の感じをもたせるための六角や八角断面糸,羊毛の風合いを出すためのらせん状のウーリー糸,および種々の中空糸が製造されている。…

【ナイロン】より

…カロザーズは重合反応の基礎的研究を広範囲に行い,低分子から重合によって高分子ナイロンを作り出した。38年,アメリカのデュポン社によってパイロットプラント規模で製造された最初のナイロンはナイロン66(ろくろく)で,アジピン酸とヘキサメチレンジアミンから合成され,紡糸によって合成繊維が作られた。ナイロン66はそれまでの天然繊維やレーヨンなどにない優れた性質を有しており,ナイロンの発明はその後の合成高分子製造の端を開く画期的発明であった。…

※「ナイロン6」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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