日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ドービニー(Alcide Dessalines D'Orbigny)
どーびにー
Alcide Dessalines D'Orbigny
(1802―1857)
フランスの古生物学者、層序学者。クウェゾンに生まれる。南米旅行(1826~1834)を行い、彼の動物地理区の概念の基礎となった現生・化石動植物を採集した。パリの国立自然史博物館古生物学教授(1853)を務め、無脊椎動物(むせきついどうぶつ)の分類と層序学的意義を確立した。古生物学・層序学上の著述が多く、なかでも中生代のアンモナイトや有孔虫類の研究が著名で、『フランスの古生物学』(1840~1860)は没後にも引き続き出版された。キュビエの激変説に賛成し、各地の中生界の対比を行った。
[小畠郁生]
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