ドロベタトゥルヌセベリン(英語表記)Drobeta Turnu Severin

デジタル大辞泉 の解説

ドロベタトゥルヌ‐セベリン(Drobeta-Turnu Severin)

ルーマニア南西部の都市。セルビアとの国境をなすドナウ川に臨み、河港をもつ。名称は、ローマ皇帝セプティミウス=セウェルスに由来する。ドナウ川下流部に初めて架けられた橋とされるトラヤヌス橋の遺構が残る。1971年、旧ユーゴスラビアと共同ダム湖発電所がつくられた。トゥルヌセベリン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ドロベタトゥルヌセベリン
Drobeta Turnu Severin

旧称トゥルヌセベリン。ルーマニア南西部,メヘディンツィ県 (面積 4900km2人口 33万 2100〈1992推計〉) の県都。ローマ皇帝トラヤヌスがダキアを征服する拠点としたドナウ沿岸の要塞ドロベタが起源で,このとき建設された橋の遺跡,その他古代の遺跡が多い。 19世紀初頭に再建され,以来ドナウ川の河港として発展し,第2次世界大戦後は造船業,車両製作,パルプ製紙業を中心に工業化が進み,特に 1972年に旧ユーゴスラビアとの共同出資上流に建設された鉄門ダムの完成によって,交通・産業上に占める重要性が増大した。人口 11万 5526 (1992推計) 。

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