ドリアス植物群(読み)どりあすしょくぶつぐん

世界大百科事典(旧版)内のドリアス植物群の言及

【チョウノスケソウ】より

…日本では,岩手県人で植物採集家として著名な須川長之助によって,明治はじめに発見されたというので,この和名がある。氷河時代の寒冷期を指標する植物で,この属の化石を含む植物群は,ドリアス植物群として有名である。チョウノスケ属の常緑樹は,英名をmountain avensという。…

【氷河植物群】より

…これらの植物群に代わって,氷河植物群または極地高山植物群と呼ばれる植物群が分化し,その分布域を寒冷気候が支配する地域を中心に拡大した。この植物群は,その代表的植物のチョウノスケソウDryas octopetala L.の名をかりてドリアス植物群Dryas floraと呼ばれることもある。ムカゴトラノオBistorta vivipara S.F.Gray,マルバギシギシOxyria digyna Hill,ヒメカンバBetula nana L.など,今日,北極圏やヨーロッパ・アルプス,ロッキー山脈に見られる植物が,この植物群を指標し,中緯度地方の高山植物群の主要な構成要素をなしている。…

※「ドリアス植物群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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