ドット・マップ(読み)どっとまっぷ(英語表記)dot map

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドット・マップ」の意味・わかりやすい解説

ドット・マップ
どっとまっぷ
dot map

統計地図地図に表現する方法のうち、小円点の分布で表すもの。あらかじめ人口1000人とか耕地100ヘクタール当り1点というように決められた点を、できるだけ実際の分布にあうように配置する。リンゴミカンのように離れて分布する場合や、乳牛肉牛のように種別に示す場合は、点の色を変えて、2種以上のものを1枚の地図に表すこともできる。ドット・マップは分布の実態を示すという特長をもつが、反面、あまりに密集したところでは点の数を数えきれないという欠点がある。

[五條英司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のドット・マップの言及

【統計地図】より

… 数量を数字以外の視覚記号に置き換え表現する試みは,ヨーロッパでは17世紀以降広くみられるようになるが,日本においては明治以後のことである。ドット・マップ,円積図,濃淡図,流線図など,今日みられるごく普通の表現にも,それぞれ改良の歴史が存在している。しかし,日本には輸入学問として入ってきたためか,記号の体系化とその意味性について,いまだ消化しきれない部分が存在している。…

※「ドット・マップ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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