ドゥンガン(東干)の乱(読み)ドゥンガンのらん(英語表記)Dungan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドゥンガン(東干)の乱」の意味・わかりやすい解説

ドゥンガン(東干)の乱
ドゥンガンのらん
Dungan

同治3(1864)~光緒3(1877)年に,中国の新疆地方でドゥンガンウイグル人などイスラム教徒清朝に対して起こした反乱。ドゥンガンとは新疆,甘粛地方に住み,中国語を用いるイスラム教徒で,漢回ともいう。同治1(1862)年の陝西,甘粛の中国人イスラム教徒の乱が波及し,新疆地方全域は一時ドゥンガンとウイグル人の政権とコカンド・ハン国のヤクブ・ベク政権の支配下に入ったが,清朝の陝甘総督左宗棠によって平定された。その結果清朝は,藩部であったこの地に,光緒10(1884)年省制をしき,新疆は中国の一省となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android