山川 世界史小辞典 改訂新版 「トーダル・マル」の解説
トーダル・マル
Toḍar Mal
1523~89
インド,ムガル帝国のアクバルに仕えた行政官。ヒンドゥー教徒であったが,抜擢され,武将としても活躍したが,むしろ行政官僚として能力を発揮した。新征服地であるグジャラート地方での統治の経験を生かして,帝国中央部に,耕作面積の実測と各地の平均収量,平均価格の調査を基礎とする新しい地租徴収方法を導入し,ムガル帝国財政の基礎の確立に貢献した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報