トルコ大国民議会(読み)トルコだいこくみんぎかい

旺文社世界史事典 三訂版 「トルコ大国民議会」の解説

トルコ大国民議会
トルコだいこくみんぎかい

ムスタファ=ケマルが1920年4月23日アンカラに樹立した政府
第一次世界大戦の敗北後,イギリス・フランス・イタリアギリシア占領下に置かれたトルコでパルチザン闘争が組織される中,ケマルを中心にトルコ大国民議会が樹立されて抵抗主体となった。その後,国土の分割を容認するセーヴル条約を受け入れたスルタン政府軍とギリシア軍を破り,祖国解放に成功。1924年の憲法制定により,トルコ大国民議会は唯一の立法機関となり,4年ごとに大統領を選出することになった。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトルコ大国民議会の言及

【トルコ革命】より

…トルコ人は各地にパルチザン運動を組織してこれに対する抵抗を開始。やがてムスタファ・ケマル(のちのケマル・アタチュルク)が,1920年4月23日にアンカラに〈トルコ大国民議会〉政府を樹立してこれらの運動を統合し,連合国の側に回ったオスマン帝国のスルタン・カリフ政府に対して,公然と反乱。連合国は同年8月10日,スルタン政府との間にセーブル条約を締結してトルコ分割案を具体化した。…

※「トルコ大国民議会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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