トルクシブ鉄道(読み)とるくしぶてつどう

山川 世界史小辞典 改訂新版 「トルクシブ鉄道」の解説

トルクシブ鉄道(トルクシブてつどう)
Turksib(Turkestano-Sibirskaia zheleznaia doroga)

ソ連の中央アジア地域とシベリアとを結ぶ鉄道線。第1次五カ年計画一環として1927~31年に建設カザフスタン東北部のセミパラチンスクからアルマ・アタを経由して中央アジア鉄道連結全長約1450km。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトルクシブ鉄道の言及

【カザフスタン】より

…つづいて29年から集団化・定住化が行われたが,必ずしも実態に即さない政策と激しい階級闘争のため,カザフ人の人口は30年代に220万(49%に相当)が失われ,家畜頭数は,牛は30年の480万頭から33年165万頭となった。他方,1931年開通のトルクシブ(トルキスタン・シベリア)鉄道などの鉄道網の整備,大工業企業の建設,カラガンダの石炭基地の創設によって,28‐40年に工業生産は7.9倍,電力84倍,石炭190倍,石油2.8倍となった。第2次大戦中には,142の企業と100万人以上の労働者がカザフ共和国に疎開して来たほか,アクチュビンスクの鉄合金工場等も稼働し,工業生産は1.5倍となった。…

【シベリア鉄道】より

…シベリア開発で重要なウラル・クズバス・コンビナートも鉄道が決定的な役割を演じている。27‐31年,中央アジアとシベリアを結ぶトルクシブ鉄道も建設され,37年にはシベリア鉄道の全線が複線化された。第2次大戦後,50年代からのシベリア開発の本格化にともない,鉄道の整備強化もすすめられた。…

※「トルクシブ鉄道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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