トランシルバニア学派(読み)とらんしるばにあがくは

世界大百科事典(旧版)内のトランシルバニア学派の言及

【トランシルバニア】より

…オーストリア政府は,ルーマニア人の懐柔同化政策をとり,彼らにローマ教皇の権威を認めさせるカトリックとの合同教会をつくった。皮肉にも合同教会の聖職者の中からルーマニア人の民族運動の指導的知識人(いわゆるトランシルバニア学派)が現れ,1791年にはルーマニア民族の同権を求める皇帝への請願書Supplex Libellus Valachorumが提出された。これは却下されたが,身分制原理に対して住民数に応じた民族的権利の要求という新しい観点を定着させ,その後の民族運動の出発点となった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」