日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 トムソン(James Thomson)とむそんJames Thomson(1700―1748) イギリスの詩人。スコットランド生まれ。古典主義全盛時代のイギリス詩壇にあって、自然への深い関心を清新な詩風で歌った先駆的存在である。代表作『四季』(1726~30)は、その愛情こめた写実的な自然描写のゆえにワーズワース、シェリーなどへの道を開き、晩年の夢想詩『懈怠(けたい)の城』(1748)とともに、後代のロマン派詩人に大きな影響を与えた。ほかに長詩『自由』(1736)、仮面劇『アルフレッド』(1740)などがある。[上島建吉] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例