トウ(タウ)・いのる(漢字)

普及版 字通 の解説


人名用漢字 19画

[字音] トウ(タウ)
[字訓] いのる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は壽(寿)(じゆ)。壽に擣・濤(とう)の声がある。壽の初形は田疇(でんちゆう)の形。その田疇の間に、祝を収めた器の形である(さい)をしるす形のものが卜文にあり、もと農穀の豊穣を祈る意であったと思われる。〔説文〕一上に「事をげてを求むるなり」とし、(告)・求・は古韻の合する字であるが、田疇の祝告をいう字とすべきである。(のろ)う。の対待の義をなす字である。

[訓義]
1. いのる、幸いを求める。
2. まつる、まつりいのる。
3. 馬祭。

[古辞書の訓]
名義抄 イノリ・イノル・コフ 〔字鏡〕 イノル・サイハヒ・コフ・マツル

[語系]
tu、疇diuは声近く、田疇において農作を祈ることをという。tiuは〔説文〕三上に「(のろ)ふなり」とあり、と善悪対待の語である。

[熟語]

[下接語]
・旱・祈・祭・斎・祠・祝・頌・禳・誠・請・戦・致・拝・密・黙

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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