翻訳|Tucson
アメリカ合衆国、アリゾナ州南東部の観光・保養都市。ツーソンともいう。人口48万6699(2000)。山地に囲まれた乾燥地帯に位置し、乾燥気候と温暖な気候を求めて多数の観光・保養客が訪れるため、観光が市の最大の産業となっている。周辺は綿花、肉牛の生産地で、その集散地でもある。市内には電子・光学機器の工場や研究所もある。17世紀後半にスペイン人が最初に定住し、1776年に町が建設、ニュー・スペインの辺境駐屯地となった。ガズデン購入(1853)によって合衆国領になってからはこの地方の中心地となり、1880年にサザン・パシフィック鉄道が通じてから発展した。先住民との戦いに際して建設されたローウェル砦(とりで)(復原されて現在は博物館)、コローサル・ケイブ、オールド・トゥーソン、サボテンで有名なサグアロSaguaro国立公園、アリゾナ・ソノラ砂漠博物館、サビノキャニオン州立公園、聖ザビエル伝道教会、古代先住民の遺跡で国立記念物のカーサ・グランデなどが観光対象である。2月に開催されるロデオも有名。アリゾナ大学の所在地でもある。
[菅野峰明]
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