デービス(Stuart Davis)(読み)でーびす(英語表記)Stuart Davis

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

デービス(Stuart Davis)
でーびす
Stuart Davis
(1894―1964)

アメリカの画家。20世紀前半の抽象的風景画の開発者。フィラデルフィア出身。父親同僚であったロバート・ヘンライについて学んだが、アーモリー・ショーの影響から抽象様式に転向。1920年ごろから静物や都市風景を幾何学的で平面的なパターンに還元する試みに手をつけ、27年の『卵あわだて器』によって手法を確立した。35年から40年にかけて連邦美術計画の仕事に参加し、インディアナ大学ニューヨークのラジオ・シティの壁画を制作したほか、アメリカ美術家会議の議長を務めている。40年以後、画面全体に広がる開放的で華麗な平面抽象の世界に入った。

桑原住雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android