デ・モイン(読み)でもいん(英語表記)Des Moines

翻訳|Des Moines

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デ・モイン」の意味・わかりやすい解説

デ・モイン
でもいん
Des Moines

アメリカ合衆国、アイオワ州中南部の同州最大の都市で州都。デ・モイン、ラクーン両河川の合流点に位置する。人口19万8682(2000)。コーン・ベルトの心臓部にあたるが、工業都市として発展した。タイヤ工業をはじめとして、農機具、農産物加工、製粉セメント、スポーツ用品製造などが盛んであり、古くからの出版業の中心地としても知られる。また全米第二位の保険の中心地としても全国に名を馳(は)せ、60社以上の保険会社がここに本部を置き活気を呈する。鉄道、ハイウェー、空港など施設・設備も整い、中西部交通要衝としても重要である。1843年町が設立され、1857年州都となる。教育・文化にも熱心で、都市圏内にドレーク大学、グランドビュー大学などの大学をもち、オーケストラバレエ演劇など市民の文化活動が盛ん。復員軍人記念公会堂は、交通の便のよいことも幸いして市民だけでなく広く中西部全域からの利用者が多い。

[作野和世]

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百科事典マイペディア 「デ・モイン」の意味・わかりやすい解説

デ・モイン

米国,アイオワ州の州都。州中央部,デ・モイン川とラクーン川の合流点にあり,交通の要地トウモロコシ地帯コーン・ベルト)の中心,牛や豚の肉の大集散地。食品加工のほか農業機械工業が盛ん。保険会社が多いことでも有名。20万3433人(2010)。
→関連項目アイオワ[州]

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