世界大百科事典 第2版 「デンプン糖(澱粉糖)」の意味・わかりやすい解説 でんぷんとう【デンプン糖(澱粉糖) starch sugar】 デンプンを酸あるいは酵素を用いて加水分解して得られる糖類の総称。このなかにはブドウ糖,麦芽糖,水あめ,粉あめ,異性化糖などが含まれる。デンプン糖は,日本においては重要な甘味料であり,加工食品,清涼飲料などに広く使われている。デンプン糖の原料としては,コーンスターチ,バレイショ(馬鈴薯)デンプン,カンショ(甘藷)デンプンがおもに使われる。加水分解には以前は,シュウ酸,塩酸,硫酸などが用いられていたが,1960年代以降は,反応の制御がより容易な酵素(例えばα‐アミラーゼ,β‐アミラーゼ,グルコアミラーゼ,グルコースイソメラーゼなど)が多く用いられるようになってきた。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報