デルブリュック(Berthold Delbrück)(読み)でるぶりゅっく(英語表記)Berthold Delbrück

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

デルブリュック(Berthold Delbrück)
でるぶりゅっく
Berthold Delbrück
(1842―1922)

ドイツの言語学者。イエナ大学教授(1870~1913)。1870年代以降ライプツィヒを中心に活躍した青年文法学派の有力なメンバーの一人。とくに印欧諸言語の統語論の比較研究で大きな貢献をした。ブルーグマンとの共著による浩瀚(こうかん)な『印欧語比較文法綱要』の後半『印欧語比較統語論』3巻(1893~1900)は彼の手になり、現在でもこの分野でのもっとも詳細な研究である。ほかに『統語論研究』5巻(1871~1888)、『印欧語研究序説』(1880)などがある。

[松本克己 2018年7月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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