デリケート

デジタル大辞泉 「デリケート」の意味・読み・例文・類語

デリケート(delicate)

[形動]
感受性が強く、繊細なさま。「デリケート神経
微妙で、細心注意を要するさま。「デリケートな交渉段階」「デリケート問題
精巧にできていて、こわれやすいさま。「デリケート構造時計
[類語](1鋭敏過敏敏感神経質多感繊細聡い感じ易いセンシティブエモーショナルデリカシーナーバス細心/(2細かいデリカシー微妙こまやか木目きめ細か細心綿密細緻さいち緻密

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「デリケート」の意味・読み・例文・類語

デリケート

〘形動〙 (delicate)
① (人の心・感情などについて) 鋭敏で、傷つきやすいさま。繊細なさま。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「多感的(デリケート)な頭は一層感受性になって」
② (鑑賞、賞美するものなどについて) 微妙な味わいを持っているさま。また、微細な差のあるさま。
古寺巡礼(1919)〈和辻哲郎〉西の京━唐招提寺金堂━金堂内部━千手観音━講堂「堂の外観が与える印象はむしろ藤原時代のデリケートな美しさに近い」
③ こわれやすく精巧なさま。また、きゃしゃで、上品なさま。
※むき玉子(1891)〈尾崎紅葉〉六「風にも得堪ふまじく華車(デリケート)なるは」
④ 微妙なところがあって、うかつには取り扱えないようなさま。
趣味遺伝(1906)〈夏目漱石〉三「無論デリケートな問題であるから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android