デュラ(読み)でゅら

世界大百科事典(旧版)内のデュラの言及

【コング】より

…西アフリカ,コートジボアール共和国北東部にある,かつて栄えた交易都市。北アフリカとのサハラ砂漠をこえた交易で,西アフリカ内陸部の仲介者の役割を果たしていたマンデ語系の商業集団デュラの一部が,ジェンネ(現,マリ共和国)から何度かにわたって南下し,この町をつくった。おそらく17世紀末頃には,イスラム化されたデュラの商人を中心として,軍事上の自衛手段も備えた交易都市が形成されたと思われる。…

【マリ】より

…マンデ系の言語は,西アフリカのハウサ語や,東アフリカのスワヒリ語に匹敵する大きな言語人口を持つ。マリ国内のマンデ諸族Mandeには,バンバラ族(166万),ソニンケ族Soninke(サラコレ族Sarakole)(42万),マリンケ族(30万),カソンケ族Khassonkeなどの農耕民や,交易に従事するデュラDyula商人が含まれる。そのほか,大西洋側語群,ボルタ語群など言語系統の異なる部族のなかで有力なのは,中部のニジェール川が形成する内陸デルタ地域に居住するフルベ(フラニ,プール)族(55万),南部に住むセヌフォ族(43万),東部のニジェール川の大湾曲部に住むソンガイ族(30万),バンディアガラ山地に住むドゴン族(24万),北部の砂漠を生活の舞台とするトゥアレグ族や,その南のサヘル地帯に住むモール族Maureなどである。…

※「デュラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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