世界大百科事典 第2版 「デュランス[川]」の意味・わかりやすい解説 デュランス[川]【La Durance】 フランス南東部の川。ローヌ川最大の支流で,全長約304km。フランス・アルプス南部のペルブー山群に源を発し,フランス・イタリア国境のコティエンヌ・アルプスとの間を南流したのち,中流のシストロン付近でプロバンスの丘陵地帯に出る。峡谷で名高いベルドン川との合流点より下流ではほぼ西流し,アビニョン付近でローヌ川に注ぐ。夏に乾燥する地中海式気候をもつ下流部では,大部分の水が灌漑用水路で南に分流され,地中海岸のベール湖に流入している。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報