デュポン(Patrick Dupond)(読み)でゅぽん(英語表記)Patrick Dupond

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

デュポン(Patrick Dupond)
でゅぽん
Patrick Dupond
(1959―2021)

フランスの舞踊家、振付師。パリ生まれ。パリ・オペラ座バレエ学校でボゾーニMax Bozzoni(1917―2003)に師事、1974年パリ・オペラ座バレエ団入団。1976年、バルナ国際バレエ・コンクール、ジュニア部門で金賞受賞。1980年エトワール(第1舞踊手principal)昇格、以後他バレエ団にゲスト出演多数。1988年国立ナンシー・バレエ団芸術監督、1990年からはR・ヌレーエフの後任として1995年2月までパリ・オペラ座バレエ団芸術監督を務める。舞踊家としては、スピーディーで跳躍力のあるエネルギッシュな演技で、とくに『海賊』『ドン・キホーテ』などに個性を発揮、「アンファン・テリブル」(恐るべき子供)とよばれ強い個性をもつ。芸術監督としては古典ばかりではなく、新作品にも積極的で、J・ノイマイヤーの『バスラフ』、R・プチの『オペラ座の怪人』、M・ベジャールの『サロメ』など多数を踊る。

[國吉和子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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