日本大百科全書(ニッポニカ) 「デモステネス(将軍)」の意味・わかりやすい解説 デモステネス(将軍)でもすてねすDemosthenes(?―前413) アテネの将軍。ペロポネソス戦争中、各地に転戦して戦功をあげた。とくに紀元前425年には、スパルタ軍の一部をピロスのスファクテリア島に封鎖することに成功。前413年、ニキアス救援のためシチリアに赴き、制海権を失う前の早期撤退を主張したがいれられず、陸路による撤退の後陣を務めて、シラクサ軍に降伏、処刑された。有能な戦略家であったが、政治的野心はなかった。[中村 純] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例