ディック ブルーナ(英語表記)Dick Bruna

現代外国人名録2016 「ディック ブルーナ」の解説

ディック ブルーナ
Dick Bruna

職業・肩書
画家,絵本作家,グラフィックデザイナー

国籍
オランダ

生年月日
1927年

出生地
ユトレヒト

本名
ブルーナ,ヘンドリック・マフダレヌス

勲章褒章
オランダ王国オレンジ・ナッソー勲章〔1983年〕

受賞
ベネルクス賞〔1960年〕

経歴
1943年頃からアートのレッスンを受ける。’51年父親の経営する出版社でデザイナーとして働き始め、ハードカバーの表紙のデザインを手がける。’52年絵本を作り始め、最初の絵本「りんごちゃん」を発表。以来「うさこちゃん(ミッフィー)」シリーズを中心に数多くの絵本を制作。絵本のほか、ポスターステッカー、小児病棟の壁画など常に子供の世界を中心に活躍。’85年フェルトホーヴェンでディック・ブルーナ学校を開校。’87年60歳の誕生日を祝し、コトレヒト市からメダルが授与された。’89年オランダ書籍大衆賞にノミネートされる。主な絵本作品に「ちいさなうさこちゃん」(’55年)、「うさこちゃんとどうぶつえん」(’55年)、「ABCってなあに」(’67年)、「お誕生日ブック」(’79年)、「ぼくのだいじなあおいふね」(’82年)、「うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん」(’96年)、「ケムエルとノアのはこぶね」(’98年)など。1978年初来日以来、度々来日の知日家。2011年の東日本大震災の際には、震災救済コンサートのポスターのイラストなどを手がけた。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「ディック ブルーナ」の解説

ディック ブルーナ
Dick Bruna


1927 -
オランダの絵本作家,グラフィックデザイナー。
オランダの名門出版社A.W.ブルーナ社社長の息子として生まれる。デザインを独学し、16歳で初めて本が出版される。1952年絵本「りんご」を書く。’59年にブルーナ絵本の原型となる16センチ角の正方形の堅表紙絵本4冊を出版。’63年「ちいさなさかな」、同年代表作となった「ちいさなうさこちゃん」シリーズを4冊出版し、世界中の子供の人気を得る。三原色と緑を基調とした明確な色面を暖かみのある黒の輪郭線で分割、水平、垂直を基本とした正面性の強い構図が特徴である。絵本は現在20カ国に翻訳されている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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