テート(Peter Guthrie Tait)(読み)てーと(英語表記)Peter Guthrie Tait

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

テート(Peter Guthrie Tait)
てーと
Peter Guthrie Tait
(1831―1901)

イギリス物理学者。1852年ケンブリッジ大学を卒業、1854年クイーン大学数学講座の教授となり、1860年より終生エジンバラ大学自然哲学(現在の物理学)教授。ケンブリッジ大学時代からハミルトン四元数の研究を行い、後のギブスやヘビサイドらによるベクトル手法の確立に影響を与え、その物理学への応用に大きく貢献した。またW・トムソン(ケルビン卿(きょう))との共著『自然哲学の理論』(1867)は名著として知られる。

[田中國昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android