テル伝説(読み)てるでんせつ

世界大百科事典(旧版)内のテル伝説の言及

【ウィルヘルム・テル】より

…初演は同年3月ワイマール宮廷劇場。ハプスブルク家の支配に反抗するスイス連邦の独立騒動とテルの英雄的行為と平和への熱情の賛歌で,シラーはこの題材をチューディの《スイス年代記》(1734‐36)と各種のテル伝説から得た。筋は悪代官ゲスラーに対するスイス3州代表のリュートリの同盟,愛児の頭にのせた林檎を一矢で射落とし,ゲスラーの難題をはね返すテル,テルのゲスラー殺害と農民の一斉蜂起と展開するが,シラーはスイスの自然と風俗と言語の研究にもとづくすぐれた情景や人物描写によって,牧歌的で格調の高い民衆の自由の勝利のドラマに仕立て上げた。…

※「テル伝説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android