テフヌート(読み)てふぬーと

世界大百科事典(旧版)内のテフヌートの言及

【海】より

…古代エジプトの神話では原初には大洋ヌンだけが存在したが,そのただ中に太陽神ラーが,まずピラミッドの形をした丘の形で出現した。それから彼は,自身にほかならぬその丘の上で自瀆して男神シューと女神テフヌートを生み出し,この両神から大地ゲブと天空ヌートが生まれたという。ユーラシアから北アメリカにまたがる広大な地域には,神が水鳥などに命じて原初の大洋の底から土を取ってこさせ,それから陸地を造ったという神話が見いだされる。…

【シュー】より

…古代エジプトの神。ヘリオポリス神学によれば,アトゥムの天地創造説話にあって,最初に生まれた神の一人で,アトゥム,テフヌートTefnutとともにヘリオポリスの三柱神となった。太陽の光と大気の化身で,水と湿気の化身たるテフヌートの夫,また大地の神ゲブと天空の女神ヌートの父。…

※「テフヌート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」