テナント(Smithson Tennant)(読み)てなんと(英語表記)Smithson Tennant

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

テナント(Smithson Tennant)
てなんと
Smithson Tennant
(1761―1815)

イギリスの化学者。ヨークシャーのセルビイに生まれる。エジンバラケンブリッジの両大学で医学を学ぶ。ケンブリッジ大学化学教授(1813)。ダイヤモンド木炭燃焼から生じる炭酸ガス量を比較し、両者の化学的同一性を証明した(1796)。また、1804年に白金鉱石の黒い王水不溶物から2種の新金属を発見し、それぞれ化合物の性質からイリジウムギリシア語の「虹(にじ)」から)、オスミウム(ギリシア語の「臭(にお)い」から)と命名した。1800年からW・ウォラストンと白金製品を販売した。フランスに旅行中、母親と同じく乗馬事故で死去した。

[肱岡義人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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