テオドシウス[1世](読み)テオドシウス

百科事典マイペディア 「テオドシウス[1世]」の意味・わかりやすい解説

テオドシウス[1世]【テオドシウス】

ローマ皇帝(在位379年―395年)。将軍の子として生まれ,帝国東半部の皇帝となり,戦争・同盟により異民族の脅威から帝国を防衛,正統派カトリック教徒として異教を厳禁し,キリスト教国教に高めた(392年)。ミラノ司教アンブロシウスに,390年テッサロニケで起きた虐殺事件について懺悔(ざんげ)を求められ服したことは有名。394年帝国再統一を実現。死に際し,帝国を東西に2分して2子に継がせ,以後帝国は統一されることがなかった。
→関連項目古代オリンピックスティリコ西ローマ帝国

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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