日本大百科全書(ニッポニカ) 「テオドシウス(2世)」の意味・わかりやすい解説 テオドシウス(2世)ておどしうすTheodosius Ⅱ(401―450) ビザンティン帝国皇帝(在位408~450)。402年、父アルカディウス帝の副帝とされ、父の死後7歳で帝位についたが、廷臣や、姉プルケリア、妻エウドクシアに実権を握られた。治世にはみるべきものがなく、フン人の侵入に対して巨額の金を支払うことによって平和を維持しなければならないありさまであった。彼の名を有名にしているのは、彼が集録編纂(へんさん)させた『テオドシウス法典』で、この法典はビザンティン(東ローマ)帝国ばかりでなく西ローマ帝国でも実施された。[市川雅俊] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
旺文社世界史事典 三訂版 「テオドシウス(2世)」の解説 テオドシウス(2世)Theodosius Ⅱ 401〜450東ローマ帝国の皇帝(在位408〜450)絵画・筆写に親しみ,「能書家」の称を得た。東ゴート族やアッティラの侵入を受けて政治はふるわなかったが,彼の編集した『テオドシウス法典』は,のちの『ユスティニアヌス法典』に大きな影響を与えた。エフェソス公会議を召集したことでも有名。 出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報