ティリアン紫(読み)てぃりあんむらさき

世界大百科事典(旧版)内のティリアン紫の言及

【紫根】より

は古代から東洋,西洋において高貴の色とされた。古代エジプトでは〈ティリアン紫〉として知られる動物性の貝紫を用い,中国,朝鮮,日本では紫根によった。その代表的な絹の染色には灰汁(あく)が媒染剤に用いられた。…

【染色】より

…染色は染料のもつ繊維材料への染着性を利用して,繊維等に染料を収・固着させる技術である。したがって繊維材料に顔料を固着材で固定する技術,たとえば顔料捺染(なつせん)などは染色には含めない。特別な例を除いて一般的には染料は水溶液として分子状に拡散したのち,染料の繊維に対してもつ特定の親和性(染着性)によって繊維上に収・固着される。染色は技術的には浸染捺染に分けられるが,染色の原理として共通するのは,なんらかの形をとる水溶性(後述するように分散染料のような例外はある)と,染料分子またはイオンのもつ繊維高分子材料に対する親和性に基づく染着性である。…

※「ティリアン紫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」