ツイスト(英語表記)twist

翻訳|twist

デジタル大辞泉 「ツイスト」の意味・読み・例文・類語

ツイスト(twist)

ひねること。ねじること。また、り合わせること。
1960年ころ米国に起こり世界各国で流行した、足や腰をねじるように動かしながら踊るダンス
球に回転を与えること。また、その球。ひねり球。
平行棒などで、からだをひねって方向を変えること。

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精選版 日本国語大辞典 「ツイスト」の意味・読み・例文・類語

ツイスト

〘名〙 (twist)
① ひねること。ねじること。
② ダンス曲の一種四拍子リズムに合わせ、腰をくねらせるようにして踊る黒人踊りに端を発し、一九六〇年代初頭からアメリカに流行。リズム‐アンド‐ブルースロックの流行に伴って世界的に普及した。
忘却の河(1963)〈福永武彦〉六「ツイストってちゃかちゃか動いていればいいの」

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改訂新版 世界大百科事典 「ツイスト」の意味・わかりやすい解説

ツイスト
twist

1960年代初頭にアメリカで大流行し,ヨーロッパ,日本などにも波及したダンス音楽。黒人ギタリスト,ハンクバラードが《ザ・ツイスト》という曲を作り1959年にレコードを出したが,そのときはあまり流行せず,1年あまり後に黒人の新人歌手チャビー・チェッカーChubby Checkerが同じ曲をレコードにし,テレビ司会者ディック・クラークが彼の番組で宣伝してから流行し始めた。それがすぐパリに伝わり,パリでの流行ぶりがアメリカで大きく報道されて,62年,本格的なツイスト・ブームに火がついた。ツイストの音楽は単純なビートを強調したリズム・アンド・ブルース,踊りは腰をひねること以外は比較的自由で,誰にでも踊れる。そのため,若者だけでなく年輩の人たちも参加したことが,アメリカでのツイスト・ブームの規模を大きなものにした。また手をつなぐことなく踊れるツイストの出現は,ダンスの歴史をも変える画期的なもので,のちのゴーゴーディスコ・ダンスへの素地をつくった。
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パラグライダー用語辞典 「ツイスト」の解説

ツイスト

パラグライダーの左右のラインやライザーが捻れてしまうこと。コラップスなどからスピンに入り、そのスピンの回転が急激な場合、キャノピーの回転が先行し起る現象。チェストベルトを締め過ぎると左右のカラビナが接近して起こり易くなるが、最良の対策はスピンに入れない事である。不幸にしてツイストした場合はまず、あわてないこと。ツイストに入っても、右のブレークは右、左のブレークは左であり、機体が滑空を始めれば、テンションは重いものの操作は可能である。まず、安全な空域に進路を向け、落ち着いてツイストが戻るまで待つ事が大切である。ライザーがツイストしている場合は、その上を両手で掴み、外側に開けばツイストが戻り易くなる。

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百科事典マイペディア 「ツイスト」の意味・わかりやすい解説

ツイスト

1960年ころ米国から流行のはじまったダンス,音楽。米国でチャビー・チェッカーが歌ってヒットした《ザ・ツイスト》(ハンク・バラード作詞,作曲)がきっかけで流行。ロックンロールリズム・アンド・ブルースに合わせ,おもに腰をひねること以外は,比較的自由に,相手と組まずに踊る。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツイスト」の意味・わかりやすい解説

ツイスト
twist

1960年代前半に世界的流行をみた社交ダンス。起源は 1920年代の身体をくねらせて踊る黒人のダンスにあるが,一般に広まったのは 1960年にリズム・アンド・ブルース歌手チャビー・チェッカーが,『ツイスト』という歌をこうした身ぶりで歌ったのがきっかけといわれる。男女が手を組んで互いに離れたまま手足を振り,肩,腰,足をリズムに合せてくねらせるという単純な踊り。リンボー,サーフィン,モンキー,ゴーゴーはこのステップの変形である。

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世界大百科事典(旧版)内のツイストの言及

【社交ダンス】より

…戦後は,駐留軍のダンスホールからジルバが流行し,復活したダンスホールで盛んに行われるようになった。次いでツイスト,ゴーゴーなど即興的な踊りがアメリカからもたらされた。日本の社交ダンス界に大きな転換をもたらしたのは,イギリスのレン・スクリブナーとネリー・タガンの55年の来日であった。…

※「ツイスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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