チョントー(承徳)地区(読み)チョントー(英語表記)Chengde

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョントー(承徳)地区」の意味・わかりやすい解説

チョントー(承徳)〔地区〕
チョントー
Chengde

中国華北地方,ホーペイ (河北) 省北東部の地区。内モンゴル (蒙古) 高原南東縁の山地にあり,標高 1200~1500mで,起伏はゆるやかである。大部分はロワン (灤) 河とその支流の上・中流域である。ロワンピン (灤平) 県など4県と3自治県から成る。チョントー盆地などを中心に,トウモロコシコーリャンコムギダイズ,ハダカエンバクなどが栽培される。クリ,アンズなどの果樹作もある。養蜂,キノコ栽培も行われる。山間の草原では牧畜が盛んで,ウマ,ウシ,ヒツジが飼育され獣皮の生産が多い。チョントー市には鉄鉱山,南方のショウワンフェン (寿王墳) には銅山,インショウインツー (鷹手営子) には炭鉱があるなど鉱物資源が豊富で,これらの原料はチョントー市の重工業をささえている。ロワンピン県は銀を産する。チンチョン (京承) 鉄道とチンチョン (錦承) 鉄道が通る。人口 251万 7116 (1990) 。

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