チョンジン(清津)直轄市(読み)チョンジン(英語表記)Ch'ǒngjin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

チョンジン(清津)〔直轄市〕
チョンジン
Ch'ǒngjin

北朝鮮の北東部にある工業都市。ハムギョンプク (咸鏡北) 道に属していたチョンジン市,ラナム (羅南) 市とプリョン (富寧) 郡の一部が 1960年に合併して直轄市となり,のちムサン (茂山) 郡などを編入。9区域から成る。旧チョンジン市はキョンソン (鏡城) 湾の北岸に発達。 1908年に開港し,45年の独立後は貿易港で,一時は新潟から帰国する在日朝鮮人の入国地となっていた。トゥマン (豆満) 江流域の石炭,ムサンの鉄鉱石,コムサン (古茂山) の石灰石,アムロク (鴨緑) 江流域やプリョンの水力発電など,資源に恵まれる。鉄鋼冶金を中心に造船,鉱山機械,化学繊維,油脂,ゴムなどの工業が行われる。キムチェク (金策) 製鉄連合企業所,チョンジン製鋼所,チョンジン化学繊維工場,プリョン冶金工場などの大規模工場が立地。漁港でもあり,缶詰など水産物加工も盛んである。ピョンラ (平羅) 鉄道が南東部を通り,ハンブク (咸北) 鉄道,ムサン鉄道が市域を縦貫している。人口 52万 (1987推計) 。

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