チュール
※若いセールスマンの恋(1954)〈
舟橋聖一〉五「チュールの
ショールを買ひたいの」
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デジタル大辞泉
「チュール」の意味・読み・例文・類語
チュール(〈フランス〉tulle)
絹・ナイロンなどのごく細い糸で、薄く網状に織った布。女性用のベール、帽子の飾りなどに用いる。
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チュール
tulle[フランス]
多角形の網目をもつレース地の一種。多くは六角形で,横に引っ張ると矩形になる。フランスのチュールではじめて作られたところからこの名がついた。もとは手編みレースであったが,17世紀以後機械化され,19世紀に本格的に生産されるようになった。織機,編機に特殊な装置を取り付けて作られる。素材は絹,綿,麻,レーヨン,ポリエステル,ナイロン等で作られ,ドレス,ベール,帽子などの服飾品やカーテンにも用いられる。
執筆者:池田 芙美
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チュール
北欧神話の戦士の神。ギリシアのゼウスと同語源の名で,古くは天空神であったと思われるが,現存神話ではオーディン,トールらの下風に立ち,あまり活躍しない。フェンリル狼を縛るときに片手を失った。英語Tuesday(火曜日)は〈チュールの日〉の意。
チュール
細い糸で作った細かい網地織物。ふつう目が六角形をしているので亀甲紗(きっこうしゃ)ともいう。その名はフランスのチュールで生産されたのに由来する。初めは綿,絹が用いられたが,現在はほとんどナイロンやポリエステル製。刺繍(ししゅう)を施したチュール・レースもある。透き通っていて張りがあるので,ドレスの一部,縁飾布,ベール,カーテンなどにする。
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チュール
tulle
各種繊維のごく小さい多角形の網状縦編み布地。最近はナイロン製が多い。名称はフランスの原産地名テュルによる。花嫁のベール,ショール,婦人帽の装飾布地などに用いられる。
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