精選版 日本国語大辞典 「チューリヒ湖」の意味・読み・例文・類語
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スイス北部、アルプスと中央低地との境界部に、堆石(たいせき)(モレーン)によりせき止められてできた鎌(かま)形の湖。面積90.1平方キロメートル(付属湖のオーバー湖を含む)で国内第六位、最大幅員3.85キロメートル、最大水深143メートル。湖尻(こじり)にはスイス第一の都市チューリヒが立地する。19世紀後半に鉄道と湖岸道路が建設されるまでは、湖上交通がグラウビュンデン州や、さらに峠を越えてイタリアに至る重要な商業ルートであった。現在は湖岸や島の観光ハイキング用に就航する船が多く、年間150万人の客を運ぶ。観光地として人を集めるのはアウ半島、ウーフェナウ、リュッツェラウの島々、ラッパースウィルの町などである。湖水はチューリヒや周辺地域の上水源として重要である。
[前島郁雄]
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