チャールサダ(英語表記)Chārsadda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャールサダ」の意味・わかりやすい解説

チャールサダ
Chārsadda

パキスタン北部,カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル県にある町。県都ペシャワルの北東 20kmに位置する。コムギオオムギなどの集散地インドからカイバー峠を越えてアフガニスタンに出る交通路に臨むため,かつてはガンダーラ地方の主要都市。プシュカラバティ Pushkalavatiと呼ばれて,タキシラ(→タキシラ遺跡)とともに,しばしば首都とみなされた。人口 6万2530(1981)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のチャールサダの言及

【ガンダーラ美術】より

… 建造物はほとんどが基礎のみのこり,完存例は皆無である。タキシラとチャールサダ(ガンダーラの古都プシュカラーバティーPuṣkarāvatīにあたる)とでは,前6世紀以来相次いで建設された都市跡が発掘され,バクトリアのギリシア人,サカ・パルティア族,クシャーナ族の支配期がある程度確かめられた。当地方に仏教が伝えられたのはマウリヤ朝時代で,タキシラのダルマラージカー大塔やスワートのブトカラ大塔はアショーカ王の創建とされるが,造寺造塔が本格化するのはクシャーナ時代になってからである。…

※「チャールサダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android