チャナッカレ(英語表記)Çanakkale

デジタル大辞泉 「チャナッカレ」の意味・読み・例文・類語

チャナッカレ(Çanakkale)

トルコ北西部の町。ダーダネルス海峡に面し、古くから海上交通および軍事上の要衝として知られる。第一次大戦におけるゲリボルガリポリ)の戦いに関する武器などを展示する海事博物館、15世紀建造のチメンリッキ城などがある。世界遺産に登録されたトロイア遺跡ほかギョクチェ島ボズジャ島への観光拠点。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャナッカレ」の意味・わかりやすい解説

チャナッカレ
Çanakkale

トルコ北西端部の港湾都市。チャナッカレ県の県都。ダーダネルス海峡チャナッカレ海峡)のアジア側に位置する。15世紀のオスマン帝国城塞が町の起こり。18~19世紀は製陶で知られ,市名はトルコ語のチャナック çanak(壺)とカレ kale(城塞)に由来する。今日では製陶は衰え,魚の缶詰工業の中心地。汽船によってイスタンブールと結ばれる。対岸まで 1.6km足らずの,海峡の狭隘部に位置するため,戦略上の要衝とされてきた。第1次世界大戦ではイギリス軍による爆撃を受けた。付近に古代の遺跡が多く,特に市の南西約 32km,エーゲ海に臨む地点で発掘されたトロイの遺跡が名高い。人口 11万1137(2013推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android