チャウルキヤ朝(読み)チャウルキヤちょう(英語表記)Chaulukya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャウルキヤ朝」の意味・わかりやすい解説

チャウルキヤ朝
チャウルキヤちょう
Chaulukya

インド,ラージプート王朝の一つ。ソーラーンキー Solāṅkī朝とも呼ばれ,西インドのグジャラートを支配した (942頃~1306頃) 。都はアナヒラパータカ。プラティーハーラ朝衰退に乗じてムーララージャがグジャラートで独立し,王朝を創始した。チャーハマーナ朝パラマーラ朝をはじめとする周囲の王朝と争いを繰返しつつ領土を拡大。 12世紀には西インドからデカン北部に及ぶ地を支配下に収めた。ジャイナ教の大学者ヘーマチャンドラ宮廷で活躍したのもこの頃である。しかし 12世紀末には,諸王朝との抗争,封臣の離反,イスラム軍の侵入などにより急速に弱体化。 13世紀なかばに支配王家の交代があったが,この新王家も 1299年ハルジー朝の軍によってグジャラートから駆逐され,デカンの亡命政権も 1306年に滅んだ。

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世界大百科事典(旧版)内のチャウルキヤ朝の言及

【ラージプート】より

… ラージプート諸王国のもとで,インド古来の文化が栄え,文芸の愛好者として高名な王や寺院の建立に努める王が多く出た。中央インドのカジュラーホのヒンドゥー教寺院群(チャンデッラ朝)や,西部インドのアーブー山のジャイナ教寺院(チャウルキヤ朝)は,ラージプート時代の代表的建造物である。また細密画手法の美麗なラージプート絵画が,王侯の保護下に発達した。…

※「チャウルキヤ朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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