チモフェービコムギ(読み)ちもふぇーびこむぎ

世界大百科事典(旧版)内のチモフェービコムギの言及

【コムギ(小麦)】より

…すなわち,二粒系コムギのT.dicoccoidesおよびチモフェービ系コムギのT.araraticumはまだ不明な点も多いが,野生一粒系コムギのT.boeoticumと近縁二倍種のクサビコムギAeqilops speltoides Tauschの交雑とその染色体数倍加に由来すると考えられ,普通系コムギは二粒系コムギの栽培種と近縁の野生二倍種であるタルホコムギA.squarrosa L.の交雑とその染色体数倍加によることがわかった。 一粒系コムギの栽培種T.monococcumは,野生のT.boeoticumから,栽培二粒系コムギは野生二粒系コムギのT.dicoccoidesから,また栽培種のチモフェービコムギT.timopheeviは野生のT.araraticumから,それぞれ栽培化されて生じたものである。前に述べたようにパンコムギなどの普通系コムギは,栽培二粒系コムギ(おそらくT.dicoccumと考えられる)とその畑に雑草として生える野生のタルホコムギとの自然雑種に由来すると考えられている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」