チムレンガ

百科事典マイペディア 「チムレンガ」の意味・わかりやすい解説

チムレンガ

南部アフリカのショナ語で戦争を意味する語。歴史上は,1895年から1897年にかけて発生したショナ人とヌデベレ人による武装蜂起(第1次チムレンガ),そして1960年代半ばから1980年のジンバブエ独立まで続いた白人政権と解放勢力間の内戦(第2次チムレンガ)をいうが,通常は後者を指す。また,第2次チムレンガのなかで発生した歌および音楽もチムレンガと呼ばれ,独立後はジンバブエのポピュラー音楽主流となった。主としてショナ人の音楽を現代化したもので,ショナ語で歌われ,ムビラ親指ピアノ)その他の伝統楽器を使う場合もあるが,エレキ・ギターでムビラのパターンをなぞる場合も多い。代表的な歌手に,カリスマ的な魅力を備えたトーマス・マプフーモがいる。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「チムレンガ」の解説

チムレンガ
Chimurenga

ジンバブエ解放闘争をさすショナ語。通例1970年前後から80年独立の前夜まで戦われた,ローデシア少数白人支配に対するアフリカ人の武装解放闘争を意味する。1890年代植民地支配確立期に起こったショナ人,ンデベレ人伝統社会による一連の武力抵抗を第1次とし,のちの闘争を第2次チムレンガという場合もある。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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