世界大百科事典 第2版 「チプト・マングンクスモ」の意味・わかりやすい解説
チプト・マングンクスモ【Tjipto Mangunkusumo】
インドネシアの医師で民族運動指導者。中部ジャワ北部のアンバラワで11人兄弟の長男として生まれ,弟グナワン,ダルマワン,カルトノらも民族主義者として知られる。チプトは1905年にジャワ医学校を卒業し,オランダの支配に反感をもつとともに,ジャワ貴族をも憎悪し,〈貧民の子〉をもって自任した。12年末,ダウエス・デッケル,スワルディ・スルヤニングラットとともに東インド党を結成したが,翌年筆禍事件により国外追放に処せられた。
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