チック・コリア(読み)ちっく・こりあ(英語表記)Chick Corea

知恵蔵mini 「チック・コリア」の解説

チック・コリア

米国のジャズピアニスト。1941年、ボストン近郊生まれ。ジャズトランペット奏者の父から影響を受け、4歳でピアノを習い始める。ジュリアード音楽院で学んだ後、20代でステージ活動を開始。68年からマイルス・デイビスバンドに参加し、ロックラテン音楽などを融合させた新しいジャズの世界を切り拓く。このころよりエレクトリックピアノを弾き始め、「キリマンジャロの娘」などの名盤を生み出した。71~78年には、バンド「リターン・トゥ・フォーエバー」を率い、同名のアルバムなどで人気を博した。72年作の「スペイン」は特にさまざまなアーティストからカバーされている。米音楽賞のグラミー賞に67回ノミネートされ、23回受賞した。2021年2月9日、79歳で死去した。

(2020-2-18)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のチック・コリアの言及

【ジャズ】より

…70年代から80年代へかけ,ジャズ界はかつてない多様化(あるいは混迷)の様相を呈するようになった。マイルスのグループに在籍し,大きな影響と示唆を与えられたハービー・ハンコックHerbie Hancock(1940‐ ),ジョー・ザビヌルJoset(Joe) Zawinul(1932‐ ),チック・コリアArmand A.(Chick) Corea(1941‐ 。いずれもキーボード奏者)やウェイン・ショーターWayne Shorter(1933‐ 。…

※「チック・コリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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