日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
チェンバレン(Sir Joseph Austen Chamberlain)
ちぇんばれん
Sir Joseph Austen Chamberlain
(1863―1937)
イギリスの政治家。ジョゼフ・チェンバレンの子(ネビルの異母兄)としてバーミンガムで生まれる。1892年、自由統一党下院議員となり、バルフォア内閣で郵政相(1902~1903)、蔵相(1903~1904)を務めた。第一次世界大戦中はインド相(1915~1917)に就任、1918年には少人数の戦時内閣に加わった。戦後ふたたび蔵相(1918~1921)となり、1921年保守党党首の座についたものの、保守党の大勢が自由党のロイド・ジョージとの連立に見切りをつけるなかで、1922年秋までしか党首の地位を保てなかった。その後、ボールドウィン政府の外相(1924~1929)として、ロカルノ条約の締結などに力を尽くした。1925年ノーベル平和賞受賞。
[木畑洋一]
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