日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ダーウィン(Erasmus Darwin)
だーうぃん
Erasmus Darwin
(1731―1802)
イギリスの博物学者、医師、詩人。C・ダーウィン、F・ゴルトンの祖父。ケンブリッジ、エジンバラ両大学で医学を学び、1755年学位を取得。リッチフィールド、ダービーで医師を開業。当時の啓蒙(けいもう)的知識人であり、ルソーやプリーストリーらとも交わり、1766年ルナ・ソサエティー創立にも関与した。ビュフォンの影響を受け、生物進化の考えを抱き、動物の発生については前成説を否定、これらの考えを『ズーノミア』Zoonomia2巻(1794、1796)で明らかにした。C・ダーウィンはこの祖父の影響を受けたといわれる。ほかに『植物の園』The Botanic Garden(1789)、『自然の殿堂』Temple of Nature(1803)などがある。
[佐藤七郎]
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