日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ダンカン(Otis Dudley Duncan)
だんかん
Otis Dudley Duncan
(1921―1981)
アメリカの社会学者。テキサス州に生まれる。ルイジアナ州立大学、ミネソタ大学を経て、1949年にシカゴ大学から学位を取得した。シカゴ大学、ミシガン大学、アリゾナ大学などの教授を歴任。計量社会学や社会測定の領域で新しい指標や分析方法を導入し開発して、社会学の研究に応用した。とくに個人や家族の社会経済的地位を測定するための社会経済的地位尺度である職業威信尺度や所得・学歴尺度を統合した尺度を作成し、また、社会移動の分析に経路分析の方法を導入して計量的方法を確立するなど、これらの領域での数量的処理に大きな足跡を残した。主著に『アメリカの職業構造』(1969、共著)がある。
[本間康平]
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