ダラブッカ

デジタル大辞泉 「ダラブッカ」の意味・読み・例文・類語

ダラブッカ(〈アラビア〉darabukka)

アラブトルコ、また、その影響圏に広く分布する酒杯形の片面太鼓両掌てのひらと指でさまざまな音色を出す。→トンバク

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百科事典マイペディア 「ダラブッカ」の意味・わかりやすい解説

ダラブッカ

西アジアのイスラム世界に広く分布する杯型片面太鼓の総称。胴は陶製,金属製など。小脇にかかえたり両膝ではさむなどして,両掌と指を使ってさまざまな音色を出す。もっぱら民俗音楽合奏の伴奏楽器であるが,イランでは芸術音楽にも使う。イランではドンバックdombak,ザルブzarbと呼ばれ,木製胴。トルコではデュンベレックなどと呼ばれ,今では金属胴のものが多い。モロッコアルジェリアではデルボッカderboka。
→関連項目ザルブ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダラブッカ」の意味・わかりやすい解説

ダラブッカ
darabukka

膜鳴楽器一種。アラブ諸国とトルコおよびその影響圏で一般に使われる一面鼓。酒盃または花瓶形の胴は陶器や金属製で,両手の指でさまざまな音色を出す。地方によっては darbukaとも,deblekとも呼ばれる。

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世界大百科事典(旧版)内のダラブッカの言及

【ダルブッカ】より

…酒杯の形をした一面太鼓。ダラブッカdarabukkaともいう。中東,北アフリカのイスラム地域に広く分布する。…

※「ダラブッカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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