ダツラ(読み)だつら(英語表記)angel's trumpet

デジタル大辞泉 「ダツラ」の意味・読み・例文・類語

ダツラ(〈ラテン〉Datura)

《「ダチュラ」とも》ナス科チョウセンアサガオ属の一年草または多年草。観賞用。熱帯アメリカ原産。夏から秋に淡黄色から白色に変わるらっぱ状の花をつける。葉や種は猛毒。寒さに弱い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダツラ」の意味・わかりやすい解説

ダツラ
だつら
angel's trumpet
[学] Brugmansia arborea (L.) Steud.
Datura arborea L.

ナス科(APG分類:ナス科)の半耐冬性低木。チリ、ペルー原産。茎は直立し、高さ5~6メートルに達する。葉は互生し、大形の長楕円(ちょうだえん)形で先端はとがる。夏から秋、淡黄色から白色に変わるらっぱ状の大輪花を下向きに開く。花は強い芳香があり、ほぼ1日でしぼむ。キダチチョウセンアサガオ属として独立しているが、旧属名のダツラとよばれることも多い。キダチチョウセンアサガオ属は花が下向きにつく。このほかヤエチョウセンアサガオD. metel L.(D. fastuosa L.)もある。繁殖は、挿芽が容易であるが、実生(みしょう)でもよい。大鉢仕立てにして夏から秋に花を観賞し、8℃以上の温室で越冬させる。冬越しを除けば、栽培は容易である。

[鶴島久男 2021年6月21日]


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