ダッシュ

精選版 日本国語大辞典

ダッシュ

〘名〙 (dash)⸨ダーシ⸩

① 語句と語句の間に入れる記号「―」。

※妹背貝（1889）〈巖谷小波〉「読者心得〈略〉此の小説には―（ダッシ）…（リーダー）多く」

② 数学などで、文字の右肩につけて親和価を示す記号。「a′」「f′」など。

③ (━する) 全力で突進すること。特に、各種のスポーツ競技などで、全力疾走すること。「スタートダッシュ」 〔外来語辞典（1914）〕

④ カクテルなどを作る際の材料の単位。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ダッシュ（dash）

［名］(スル)
１ 激しく突進すること。特にスポーツで、短い距離を全力疾走すること。「スタートからダッシュする」
２ 語句と語句との間に入れる「―」の記号。構文の中断・転換、語句の省略などのときに用いる。ダーシ。中線なかせん。
３ ローマ字の右肩につける「′」の記号。「A′」「b′」など。
４ 数学で、文字の右肩に付けて導関数であることを示す記号。「f′」など。
[類語]（1）駆け足・疾走・快走・力走・疾駆・早足・急ぎ足・小走り・逃げ足・走る

出典　小学館

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ダッシュ
DASH; drone anti-submarine helicopter

アメリカ海軍の対潜水艦用無人ヘリコプタ。無線操縦により，駆逐艦の甲板から目標の上の海面付近まで飛び，対潜用ホーミング魚雷を海中に投下して，母艦に帰着する。海上自衛隊の護衛艦にも装備されたが，1977年から順次退役した。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

世界大百科事典（旧版）内のダッシュの言及

【句読点】より

…文のなかの部分と部分との切れめを示す符号として，コンマcomma(，)，セミコロンsemicolon(；)，コロンcolon(：)があり，この順序に切れめが長くなる(該当する息の切れめが時間的に長くなる)。このほか，話線の性質が変わるときに用いる符号として，引用符quotation marks(“　”など)，かっこparentheses((　))，角かっこbrackets(［　］)，ダッシュdash(―)，ハイフンhyphen(‐)，アポストロフィapostrophe(’)などがあり，これらは日本語でも横書きのときに用いられるようになりつつある。なお，文のなかのある部分を強調するために用いるイタリックitalics，頭（かしら）文字法capitalizationなど，なにかつけ加えるのではなく，字面に手を加える場合もいれれば4種類になる。…

※「ダッシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」